●282 心は玉 こころはたま 〇こころはたまかくもりもあらず

 表題:心は玉
 読み:こころはたま

 収録:(A)高等女學校音樂教科書 5 山本壽,渡邊彌藏共編 大阪寶文館 1929(S.4).9=初/1930(S.5).11=訂正再版 ◎[A3-11],Copy=[Ka11]

 記譜:二重唱(伴奏なし) ホ長調 9/8

 インチピット:ソ|ミソシラソ|ソファ#ファ|ミ

 曲:メンデルスゾーン,フェリックス(Mendelssohn, Felix)(1809-1847)[ドイツ]
 詞:犬童球渓


[詞] ※高等女學校音樂教科書より

1.心は眞玉(またま)か曇りもあらず
  或るは澄める鏡か露もにごりなし
  見よ善し悪し事をそのまゝうつして
  道理(ことわり)わきまへ知らすを

2.心は清水かにごりもあらず
  或るは清き月にか露もくもりなし
  見よ見る人々の情思(こころ)をうつして
  互(かた)みに喜び悲しむ

(後結)古人(むかしびと)は云わずや“性は善なり”
   嗚呼世の人々よ花と清く玉と光る心深く秘めつつ
   此の世の幸aiさち)を胸に抱けや


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